無料相談における弁護士と相談者それぞれの態度について

全国各地で実施されている弁護士による無料相談における、弁護士と相談者それぞれの失礼な態度に関する数々の口コミ情報が、常にネット上で飛び交っています。本当に無料相談時の弁護士の態度は横柄なのか、相談者側にはどのような態度が求められるのかなど、法律が絡む複雑なトラブル解決に臨むうえで、正しく認識しておくべきポイントは少なくありません。

弁護士という存在に対する相談者側の先入観と心理

無料相談における弁護士の態度が気に入らない、終始悪印象が拭えなかったなどのコメントには、相談者側の潜在的な先入観と不安定な心理が関係していると考えられます。法の専門家の弁護士に相談しなければならないトラブルはいずれも深刻であり、相談者側としては「藁にもすがる思い」での相談という点で共通しています。

こうした心理状態に近いシチュエーションとして、入学試験や就職試験の個人面接があげられます。面接官はあくまで丁寧な口調で質問を投げかけているにも関わらず、緊張感から「命令口調だ」「怖い」などと、その存在に対して心のバリアを張ってしまった経験は、誰もが記憶している通りです。

弁護士の無料相談に臨むに際し、この状況と同じ感覚に陥ってしまった結果、弁護士のやさしい対応を受け止める精神的な余裕を失ってしまい、質問は「詰問」、助言は「叱責」と解釈してしまうケースです。また私たちが初対面の見知らぬ相手に抱く第一印象は、最初の数秒から数分で固まってしまい、それを覆すには半年から数年を要するとも言われています。

人と人との相性の良し悪しはどうしようもありません。不運にも無料相談の相手の弁護士と、感覚的に合わなかった場合、どれだけ実のある無料相談の時間を過ごしたとしても、素直に受け入れられないのもまた、感情を有する人間だからと言えます。

相談に熱が入ることで生じる誤解

無料相談はあくまで相談であり、所定の弁護士費用を支払わず、弁護士が問題解決に具体的な行動を起こしてくれることはありません。それでも準備万端で相談者が面談に臨み、トラブルの内容や希望する解決へ向けての展開をキチンと伝えれば、弁護士も対応に力が入るのが自然な流れです。

双方のコミュニケーションが円滑になれば、最初こそ手探りの質疑応答の繰り返しだったのが、次第により踏み込んだ、腹を割った意見交換となるのもまた、自然な流れです。こうした状況下、弁護士が口にした何らかの一言あるいは助言が、相談者側に突き刺さってしまう、すなわち「的を得過ぎてしまう」ケースも想定されます。

弁護士はあくまで自身の法律の知識と、これまでの経験に基づき、問題解決を最優先にアドバイスを届けてくれる存在です。熱が入った結果、相談者にとって「心の痛点」と言える部分に、無意識のうちに触れてしまう展開となれば、不安定な心理の相談者側の心理的な大ダメージは避けられません。

こうした悪意なく突き刺さってしまった一言を理由に「デリカシーがない」「相談者への配慮がない」「態度が急変した」などと解釈してしまう悲劇もまた、弁護士相談時に生じてしまう、残念な展開の一例です。

相談者側の姿勢に弁護士が匙を投げてしまうケース

弁護士の無料相談はボランティア活動ではなく、新規の正式な依頼者を募る、営業活動の一面を有しています。同時に相談者が弁護士をチョイスするように、弁護士もまた相談者の「人となり」から、その人物の相談を正式に請け負う際のリスクを見極めています。

相談者が何の準備もせず、一方的に自身の窮状を訴える、トラブルの相手に対する不満と愚痴を続けるなど、相談とは言えない態度の相談者の存在も、残念ながら散見されると伝えられています。また弁護士の質問に対し、明らかに嘘を答えているのが明白、本気で問題解決に臨む意志が見られないなど、相談時間が経過するにつれ、弁護士が相談者を見限る展開もゼロではありません。

こうした展開から正式な依頼を辞退された相談者が、感情に任せて弁護士の人格そのものを全否定するコメントを発信しているケースも想定されます。

被害者に配慮した無料相談も、被害に遭ったらまずは弁護士へ相談

弁護士の態度に本当に問題があるケース

弁護士も感情を有する人間です。全国各地のすべての弁護士が、すべての無料相談者に対して常に好印象を伝え、満足できる助言を届けられるとは限りません。体調が悪い日もあれば、数多くの厄介な案件を抱えたなかで、無料相談時に自身を冷静にコントロールできなくなる場面も想定されます。

相談者の歯切れの悪い応答や煮え切れない態度に対し、苛立ちを抑えられなくなったとしても不思議ではありません。相談者はお客様との観点から言えば、相談者に失礼があってはならず、そうした悪印象を相談者に抱かせた時点で、弁護士側に非があると解釈できます。

たった1度実際に生じたこうした展開が、口コミなどで拡散してしまうのも情報社会です。無料相談先を探すなか、複数の悪しき評判を伝える、信憑性が感じられるコメントが見られるのであれば、判断材料として参照することでリスクを回避するのも、相談者側に必要な準備です。

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相談者側に求められる無料相談時の態度

弁護士の無料相談に関するさまざまな口コミ情報では、弁護士の態度の良し悪しばかりがクローズアップされがちですが、これは情報発信元が相談者側に集中しているからに他なりません。守秘義務遵守が鉄則の弁護士が、相談者に関するコメントを不特定多数に向け、発信あるいは口外することはありません。

こうしたバランスから見れば、飛び交う情報そのものがアンフェアであると言えるでしょう。無料相談に臨む相談者側に求められる態度はズバリ「常識的に礼儀正しく」という、社会人として「当たり前」の姿勢に他なりません。

予約した時間に遅刻せず、相談に必要な資料を揃え、簡潔に自身が抱える問題を伝えられる準備を整え、質問に正直に答えるなど、いずれも「当たり前」を態度で示す姿勢が大切です。こうして貴重な時間を自分のために割いてくださった弁護士に対し、誠意的な態度で感謝を伝えられれば、その後問題解決を正式依頼する流れもスムーズです。

弁護士に問題解決に向けての力添えを正式に依頼する以上、その相手は全幅の信頼を寄せるに値する人物でなければなりません。同時に弁護士もまた、相談者を全面的に信用できなければ、正式な依頼を引き受けることはできません。

限られた時間の無料相談を通じて相談者側が見せる態度で、弁護士はこの判断を下すことを踏まえておきましょう。