そもそも「侍」とはいったいどんな人のことなのでしょうか?現代において「侍」は、「武士」とほとんど同じ使われ方をされていますが、厳密に言うと違います。また時代によってもその意味を変えて存在してきたのが「侍」という言葉なのです。
江戸時代における侍と武士の違い
ここでは江戸時代における侍と武士の違いについて説明します。江戸時代には「士農工商」という身分制度がありました。この「士農工商」の「士」が武士を指すものなのですが、その武士には大きく分けて2つの身分がありました。それが「徒士」と「侍」です。
「徒士」は戦のときは徒歩で戦うという意味で、彼らは将軍に拝謁することを許可されていない下級の武士でした。「侍」はつまり武士の中でも地位のあるものたちを指す言葉だったのです。